最近久しぶりに「プラダを着た悪魔」を観ました。
何回観ても素敵な映画だし、
観終わったら前向きな気分になれます。
でも、観てたらふと疑問が湧きました。
- 「主人公がいるのってアパレル業界?ファッション業界?」
- 「アパレルってそもそも何?」
私たちは普段ファッションとかファッションセンスとか言うけど、
洋服を売る業界のことをアパレル業界って言いますよね。
その明確な使い分けがわからなかったので、
今回調べてみました。
ということで、
本日はアパレルの意味とファッションとの違いについてお話しします!
アパレルって何の意味?
アパレルは布から作った既製服を指す言葉です。
アパレルのもともとの語源の説は2つあり、
ラテン語の「apparare(準備する)」に由来したという説、
フランス語の「appareiller(服を着せる)」に由来した説があります。
ラテン語の場合は、
前もって用意した衣服という意味が込められており、
儀式などで前もって準備される正装などを指していたようです。
1960年代に入りオーダメイドで作る服が主流だったのに対し、
既製品の服を着るのが主流になっていきました。
この大量生産される既製服をアメリカでアパレルと呼ぶようになり、
アパレル=既製服という意味が定着しました。
その後も既製服の製造から販売までをアパレル業界と呼ぶようになり、
現在でも同じ意味で使われています。
現在のアパレルの使われ方!ファッションとの違い!
現在でもアパレルの意味は既製服を指す意味であり、
昔とほぼ同じ意味で使われています。
ですが、昔と比べるとアパレル業界はかなり変わってきています。
アパレルを安価で販売するユニクロなどの「ファストファッション」や、
Amazonやzozotownなどのモール店、
フリマアプリでの洋服の購入など、
洋服の入手ほうが多様化しているため、
よりアパレルという言葉はビジネス色が強くなってきています。
現在では洋服に対する支出が減っていたり、
ネットで購入するため店舗の存在意義が薄れたり、
さまざまな問題を抱えている業界でもあります。
ファッションは?
一方で、ファッションという言葉ですが、
これはかなり意味が違います。
ファッションは、
アパレルが服だけを指しているのに対し、
洋服だけでなく装飾品や髪型、メイクあらゆるものを含めた全体を指します。
確かにファッション雑誌って洋服だけでなく、
メイクや靴、アクセサリーなどいろんな情報が載ってますもんね。
それら全体のコーディネートをファッションセンスと呼びます。
また、ファッションは「装飾流行」と訳されることもあり、
流行を作るといった面もあります。
アパレルに比べて創造性が求められるということですね。
確かにファッションショーに出る服やアクセサリーは、
その後流行となりますよね。
そう考えると既製服を指すアパレルショーという言葉がないのにも、
納得しちゃいます。
ただ、ファッションショーに出るような服は、
その後アパレル業界に既製服として販売されます。
流れとしてはファッションとして出た服が、
その後アパレルに変わるという流れですね。
意味合いは決して違うものですが、
非常に密接している業界でもあります。
以上がアパレルの意味とファッションとの違いです。
まとめ
- アパレルはもともと準備された服という意味
- その後大量生産される既製服をアパレルと呼ぶようになった
- アパレル服の製造から販売までをアパレル業界と呼ぶ
- アパレルという言葉にはビジネス色が強い
- ファッションは服だけなく髪型、装飾品を含めた全てを指す
- ファッションには流行といった意味もある
ということですね。
こうしてみると意外と明確に使い分けがされているように思います。
先ほども言いましたが、
アパレルショー、アパレル雑誌といった言葉がないのも納得です。
また、アパレルという言葉はビジネス色が強いので、
ビジネスシーンでは気を付けて使っていきたいですね。
本日お話ししたことが皆様の参考になれば幸いです!