クリーニングに出したことを忘れて放置していた経験はありませんか?
コインランドリーとは違い、クリーニングは仕上がるまでに数日かかるので、ついつい忘れてしまいがちです。
しかし、長期間放置するとトラブルになってしまう可能性があります。
預かった衣類には保管期間があり、延滞金の発生や処分されてしまう可能性があるからです。
今回の記事では、クリーニング店でのトラブルを回避するために、保管期間や延滞するデメリットについてご紹介します。
既に長期間延滞している人は、デメリットを見てすぐに受け取りに行きたくなると思いますよ。
クリーニングの受け取り期限はいつまで?保管期間の法律はあるの?
まずは、
クリーニングした衣類の受け取り期限と保管期間の違いからご紹介します。
受け取り期限は延滞料金なしで受取れる期限です。
一方で、
保管期間は衣類が保管される期間のことを意味します。
受け取り期限も保管期間も店舗によって取り扱いが異なります。
理由としては、保管期間に関する決まりが法律で定められていないからです。
クリーニング業を規制する「クリーニング業法」には保管期間の規定はありません。
衣類には所有権がありますが、民法上では所有権に時効はなく無期限で保管しなければいけません。
しかし、無期限で保管するとなると維持費などがかかってしまい、店舗の負担は大きくなってしまいます。
店舗の過大な負担を避けるため、全国クリーニング生活衛生同業組合連合会で「クリーニング事故賠償基準」を定めています。
クリーニング事故賠償基準では、預かりから1年経過した衣類は賠償を免れると規定されており、多くの店舗では保管期間を1年としているようです。
ですが、規定はあくまで基準のため、1年を超えても保管してくれる店舗や1年未満で処分してしまう店舗などバラつきが出てしまうのです。
トラブルを避けるためには、店舗に問い合わせて保管期間を確認するのが最も確実な方法ですね。
クリーニングの受け取り期限が過ぎてしまった場合はどうなる?延滞金が発生することはある?
では、クリーニングの受け取り期限や保管期間が過ぎてしまうとどうなるのでしょうか。
デメリットとして考えられるケースが以下の3つです。
- 延滞料金の発生
- 処分
- 衣類の劣化
1.延滞料金の発生
延滞料金は受け取り期限が過ぎた場合に発生します。
料金の内容は、延滞金・保管料・維持管理費などです。
店舗によって請求される金額も異なり、高額の請求になってしまう恐れもあるため注意しましょう。
クリーニング店によって異なりますが、
延滞料金は1日20円が相場で、高いお店だと1日100円なんてこともあるようです。
2.処分
処分は保管期間が過ぎた場合の対応方法です。
賠償基準の1年間を過ぎると、店舗は責任を負うことが無いため、衣類は破棄されてしまいます。
衣類の保管に設備費などの費用がかかるため、店舗としては早めに処分したいはず。
ブランド品などの高価な衣類は、古着屋などに売却されることもあるようです。
3.衣類の劣化
当然のことですが、衣類は着用していなくても劣化してしまいます。
店舗で保管しているとはいえ、長期間の放置は劣化の原因です。
カビが生えてしまったり黄ばんでしまったりなど、長期になるほど劣化の可能性は高まります。
保管期間内であれば、保管状態の悪さを指摘して賠償請求もできるかもしれません。
ですが、手続きには時間がかかり賠償額も大きくないことを考えるとおすすめはできません。
やはり、トラブルとなる前に早く受け取ることがベストな選択でしょう。