転職活動といえば「複数社にエントリーして、比較検討する」のが一般的。でも中には、「この1社しか受けたくない」という人も少なくありません。
それって本当にアリなの？それとも危険？
この記事では、1社応募に絞るメリット・デメリット、成功するための考え方を徹底解説します。
「1社だけ受けたい」と思う理由は人それぞれ
まず大切なのは、「なぜその1社に絞ろうと思ったのか？」という自分の気持ちを明確にすることです。
よくある理由としては：
- 本当にやりたい仕事・憧れの企業だから
- 今の職場で働きながらで、他に時間が取れない
- 知人の紹介やスカウトで、最初から話が進んでいる
- 複数社を比較することに意味を感じない
どれも間違ってはいません。ただし、「絞るからには戦略が必要」という点は押さえておきましょう。
1社しか受けない場合のメリット
■① 情熱を集中できる
書類・面接対策をその企業に合わせて徹底できるため、説得力のある志望動機や具体的なアピールが可能になります。
■② 覚悟が伝わりやすい
「この企業のために準備してきました」という姿勢は、企業側にも響くことがあります。熱意と本気度をアピールするには有効です。
■③ 自分の価値観に忠実になれる
「受かるため」よりも「働きたいかどうか」に軸を置けるため、ブレない選択ができます。
ただし、リスクもあります
■① 不採用時のダメージが大きい
他の選択肢がない分、「落ちたらどうしよう…」という不安が常につきまといます。精神的にも焦りやすくなるので注意。
■② 比較対象がない＝冷静な判断がしづらい
他の会社も受けていれば気づけたこと（労働条件、社風の違いなど）に気づけないまま、盲目的にその企業を「理想化」してしまうリスクも。
■③ 書類選考で落ちた場合、準備のやり直しに時間がかかる
1社集中型だと、書類選考の段階で不採用だった場合、急にゼロからやり直す必要があり、時間的にも精神的にも消耗します。
1社応募を成功に近づける5つのポイント
- 企業研究を徹底する（WebだけでなくOB訪問・口コミもチェック）
- 志望動機を「共感」と「貢献」で語る
- 職務経歴書をオーダーメイドで仕上げる
- 想定質問への準備は深掘り重視
- 「なぜこの1社に絞ったのか」を明確に説明できるようにする
特に最後のポイントは面接官からよく聞かれます。
「他は受けていません」と答えるだけでは弱いので、「他も検討したが、貴社が最も自分の軸に合致しているから」と論理的に説明できるとベターです。
それでも不安な人へ：保険を持っておく方法
どうしても「1社に絞りたいけど、落ちたときが不安…」という方には、こんなやり方もおすすめです：
- 「第2志望」を練習兼ねて同時進行で受けておく
- 転職エージェントに相談し、似た求人をリサーチだけしておく
- 今の職場を辞めるタイミングを内定後まで待つ
あくまで「本命は1社」に集中しつつ、選択肢を持っておくことで心の余裕を作るのも、戦略のひとつです。
まとめ：「1社しか受けない」は、覚悟があれば戦略になる
転職活動に「正解」はありません。
複数社を受けて比較するのも正解。1社に全力を注ぐのもまた、正解です。
ただし、「なぜその選択をしたのか」を自分の中で納得できているかどうかが、転職の質を大きく左右します。
本気の1社に出会えたなら、あとはその情熱をどう伝えるか。
しっかり準備し、自信を持って臨んでください。
