結論から言うと、退部することによる
金銭的、精神的負担を強いられることは間違いないでしょう。
なぜなら、スポーツ特待生であるからです。
それでも何らかの理由により退部を希望するなら、
担任の先生や両親など、大人に相談し
何があなたにとっての一番なのかを整理すると良いでしょう。
特待生・・・成績優秀で品行方正であることにより、
授業料免除や奨学金の支給など一般学生より優遇されている学生
すなわち、スポーツ特待生は
特定のスポーツ競技において成績が優秀であり、
将来性が見込まれる学生で、スポーツに力を入れている学校において
広告塔となり得る学生であるため、
その努力を見込んで経済面や学業など様々な点において
優遇されている学生なのです。
その特権を退部することによって捨ててしまうため、
それ以後は普通の学生扱いとなります。
多くの学校では、このようなケースにおいては
以後の学費や奨学金の支援は取り下げられ、
場合によってはこれまでの優遇も返金という形で迫られることもあります。
これは不公平ではなく、
特待生であり得る理由が消滅するためであるため、
一般学生として授業料などの支払いは義務となります。
このようなリスク(負担)を受けることになりますが、
退部できないことはありません。
逆に言えば、リスク(負担)の覚悟がないなら、
退部は控えた方が良いでしょう。
部活を辞めたい!特待生が退部することは許されるのか!?
[quads id=1]許される、許されないという観点で言えば許されます。
ただし、
何のためにこの学校に入学したのか、という理由もそうですが、
チームメイトを失望させてしまうことは間違いありませんし、
そもそも学校の期待もあることでしょうから、
そう易々と「はいどうぞ」とはならないでしょう。
ただし、辞めたい理由にもよると思います。
- スランプに陥ってやる気がなくなった
これはあくまでも個人的な理由による自主退部ですね。
このような場合は、身勝手な退部とされるため、
前述のような金銭的、精神的負担を強いられることは
優に想像できます。同様の理由として考えられるのが、
「興味が無くなった」「他にしたいことが見つかった」などです。 - 部内でのいじめやパワハラ、セクハラがあった
このようなケースは環境や人的な苦痛によるもので、
続ける意思があっても続けられません。
この場合、退部を申し出る前に環境の改善や
人的問題の改善を学校に相談してみたり、
両親に相談のうえ弁護士に相談すると良いでしょう。
ケース2の場合は「あなた」が被害を受けている側に断つため、
最悪退部に至っても悪質な行為や環境が立証できれば、
「続けたくとも続けられたかったやむを得ない理由」と見なされ、
これまでの特権が認められる可能性もあります。
そのために、弁護士への相談も視野に入れる必要があるのです。
特待生が辞めたら返金の義務がある場合も!特待の内容を確認して!
前項においては、退部の理由により、
負担や特権維持の可能性について触れましたが、
入学時の誓約書や契約書など、
交わしている内容を確認しておくことが第一です。
そこには必ず退部時の約束事も明記されているはずだからです。
基本的にはこのルールに則り退部後の処遇が決まります。
- 退部後の授業料について
- 退部後の奨学金について
- 退部後のクラス編成について
- 退部後単位取得について
- 退部前の免除や奨学金について
お金のことばかりになりましたが、
それだけ特待生は金銭的な優遇を受けているのです。
また、試合や合宿など様々な取り組みが考慮されているため、
取得単位についても何らかの優遇があるかもしれません。
退部により、卒業までの単位が足りなければ、
留年を余儀なくされる可能性もあります。
辞める前には様々な状況確認を行うべきだと私は考えます。
まとめ
私は一般的な進学校に通っていたため、特待生制度がありませんでした。
このため、周囲に特待生もいなければ、
そのプレッシャーや悩みも聞いたことがありません。
けれど、特技を続けることで、優遇される点は憧れる一方、
順調に成績を出し続けなければいけない
強いプレッシャーを想像することは決して難しくはありません。
けれど、神経質になる必要はないと私は思います。
夢を実現するための試練としてポジティブに受け止め
精一杯頑張った結果であればどんな結末を迎えても、
後の人生には大いに役立つものだと私は確信しています。
ですから、前を向いて進み続けましょう。