パソコン。
今でこそ一家に一台あって、
老若男女問わず活用するくらい
一般的な通信機器となりましたが、
かつてパソコンは一台40万程度する
高価なものでした。
いや、私がパソコンを知った時代より
もっと以前はそれ以上の価格だったかもしれません。
とにかく、高価なもの故、
誠のタブーと嘘のタブーが混在し、
誤りの訂正無く
今日まで受け継がれていた考え方の一つが、
「パソコンの磁気に弱い説」
ではないでしょうか。
この説には矛盾があります。
なぜなら、ノート型パソコンには
スピーカーが内蔵されており、
このスピーカーには間違いなく
マグネットが使用されています。
近づけるどころか、内蔵されているのです。
なのに、外部でマグネットを近づけることに
過敏になってしまうと言う始末。
今回は、本当にマグネットが
パソコンに良くないのかじっくり考えてみたいと思います。
ノートパソコンって磁石に影響を受けるって本当?近くにあるとまずいの?
[quads id=1]日常生活で使用するモノに使われているマグネットは、
それほど強い磁力を持ってはいません。
すなわちバッグに使われている程度の
マグネットであれば、
ノートパソコンへの影響はありません。
磁気に弱いとされていた時代は、
フロッピーディスクという
記憶媒体を使用していた頃だと思います。
もちろん当時もパソコン自体は
磁気に弱い訳ではなかったと言われます。
問題はフロッピーディスクが磁気に弱かったようで、
使用上の注意として
「強い磁気に近づけない」
という表現が入っていたと記憶しております。
せっかくフロッピーに保存したデータが消えてしまうと、
内容によってはかなりの損失を被りますので、
パソコン・イコール・磁気に弱い
と言う構図が出来上がったのでしょう。
パソコンは実は磁気に強い!?
実は、
そもそもパソコンは磁気に強い造りになっています。
それは、パソコンの使用環境には
プリンター、スピーカーなど周辺機器があり、
それらは電磁波を発したり、
磁石を内部に持っていたりします。
つまり、磁力に弱ければ、
その使用環境で故障してしまうはずです。
パソコンのハードディスクの磁気ヘッドは、
生活で使用するマグネットよりも
はるかに強い磁力を持っていると言われます。
すなわち、
外部から影響を受けることはありません。
もちろん、工業用の超強力磁石(電磁石)であれば、
さすがに不具合の原因となるでしょうが、
この場合パソコンのみならず
携帯電話や腕時計など、
様々な日用品が故障してしまうことでしょう。
このような強力な磁石は
非日常的なモノであるため、
今回の話題で言うマグネットの概念から
除外しても良いと考えます。
パソコンと磁石について、
神経質になる必要は全くありません。
マグネットを気にするくらいなら、
事務作業を行うときに
側に置く飲み物に気をつけた方が良いでしょう。
パソコンは水には弱く、
うっかりこぼして濡らしてしまうと、
本体の故障を招き、
最悪の場合ハードディスクの破損にも
つながってしまいます。
もちろん、職場で使用する場合で、
超強力な磁力を発する
機械が近くにある場合は、
さすがに設置場所を変えた方が良いでしょう。
今回の話題では、
あくまでも日常生活で使用する
マグネットが危険であるか無いか
という観点で進めております。
ただし、どうしても気持ちが落ち着かない
というのであれば、
納得がいく程度で磁力を発するモノから
距離を取ると良いでしょう。
すなわち精神衛生面を害してまで、
無理をする必要はありません。
まとめ
結論として、
かばんに備わっている程度のマグネットであれば、
気にする必要はありません。
パソコン専用でないバッグで
気をつけるとすれば、
むしろ耐衝撃性についてでしょう。
パソコンは水濡れや衝撃に弱いので、
まずは防水性と耐衝撃性を考慮した
バッグ選びをなさってみてはいかがでしょうか。