冷凍しておいたカレー、作り過ぎた時や小分けにして食べたいときにはとっても便利ですよね。
でも、解凍方法によっては、カレーが分離してしまった!!ということはありませんか?!
こちらの記事では、
冷凍カレーを美味しく食べる方法、正しい解凍方法についてご紹介致します。
冷凍したカレーは自然解凍でもいいの?
カレーは自然解凍して大丈夫なのでしょうか?
カレーの自然解凍は、冷蔵庫で行います。
室内での常温の解凍は時間がかかりますし、
菌の発生などもあるのでオススメできません。
そして、厳密にいえば、カレーのように加熱調理している食品の解凍は、
冷蔵庫の低温解凍中に品質が落ちやすい特徴があります。
つまり、
冷凍カレーの自然解凍はしてもいいですが、
あまり美味しくなくなっちゃうって事ですね。
自然解凍に適している食品は、
解凍後そのまま食べられる食品(ソースやタレ、ショウガやワサビなどの薬味、茹でた後の野菜など)、調理前の生のまま冷凍した食品(肉類、魚類など)と言われています。
冷凍カレーなどの調理済みの食品は、
食べる直前まで冷凍しておいて、短時間で急速に解凍できる方法が一番適しています。
カレーの解凍にはレンジが向いてる!短時間で解凍するのがいい理由!
カレーの解凍方法で一番オススメのなのはレンジで解凍です。
レンジが向いてる理由・美味しいまま解凍する方法のポイントをご紹介致します。
カレーは長時間の解凍中に、水分が出てくる事で味が落ちます。
そして、解凍時間が長いほど、カレー内の水分が出てきます。
『カレーの解凍は、短時間で』これが美味しい解凍方法のポイントです。
レンジでの解凍は、電磁波で食品の分子を振動させて食品自体を加熱させることが可能なため、急速にカレーを温めることが出来ます。
レンジの機能「解凍」・「あたため」の違いは?
「解凍」は、熱の伝導に強弱を付け、煮え切るのを防ぐことが可能です。
「あたため」は、食品の水分が含まれている分子を振動させた摩擦熱で温める為、周囲が溶け始めていると周囲から摩擦熱を起こし、解凍ムラを起こしやすいです。
カレーの解凍については各家庭のレンジの機能によっても異なりますが、カチコチの状態からの解凍は、「解凍」のほうが全体的にまんべんなく温まるため、カレーの分離を防ぐうえに短時間で温まることが多いようです。
湯煎もおすすめ!
カレーをお鍋で解凍するときの悩みは、水分量が少ない・焦げやすい点があると思います。
解決策として、湯煎もオススメです。
冷凍時は、冷凍・湯煎対応の保存袋に入れておきます。
沸騰させたお湯を、中火~弱火にして、鍋に合ったザルを入れてからザルの中で冷凍カレーを湯煎します。
ザルは鍋に袋が直接当たったときに溶けることを避けられます。
湯煎は、水分が蒸発することなく、分離も避けられます。
カレーが美味しく解凍できる冷凍方法!
カレーを美味しく解凍する方法として、冷凍するときのポイントをご紹介致します。
- じゃがいも、ニンジンは取り除くか、つぶしてから冷凍する。
じゃがいも、にんじんは、冷凍すると水分が出ます。
これにより、食感が悪くなり、カレーの味自体も水っぽくなります。
- 保存容器か、冷凍解凍可能な保存袋に入れるのは、鍋のカレーが熱いうちに入れる。粗熱が取れたらすぐに冷凍庫へ入れる。
- 1回分の使い切れる量単位に小分けして保存する。
- 袋に保存するときは、短時間で解凍可能になるように平らになるように入れて、空気を抜いて密閉させる。
- 冷凍庫を一杯にし過ぎない。
冷凍庫内がパンパンで一杯になっていると、冷凍するスピードも遅くなります。
表面が凍っていても内部は半冷凍と言う状態も起こり得ます。
冷凍は急速に、これが美味しく解凍する方法でもあります。
冷凍カレーが分離する原因は?
冷凍カレーが分離する原因には色々とあります。
水と油が分離する
カレーには、小麦粉・香辛料・油脂などのルー、水、具材が含まれています。
その水分と油分の分離が、冷凍カレーが分離する原因です。
ルーが混ざりきっていない
調理時に、しっかりとルーが混ざっていないカレーだと分離しやすいです。
具材がカレーに不向き
入れている具材が、カレーに不向きだと分離の原因になります。
カレーの具材、野菜には水分が含まれています。
栄養を取りたいあまり、なんでも入れてしまうと、余計な水分が出過ぎてしまい、
冷凍前の調理中からしゃばしゃばの水分量が多いカレーが出来ることがあります。
家庭用のカレーで上手に美味しく調理できる具材は、
ジャガイモ・にんじん・玉ねぎ・お肉が定番です。
使用しているカレールーの箱に記載通りの具材と手順で作ると、分離しにくいです。
野菜から水分が出る
冷凍時に入れたカレーの野菜から出る水分が分離の原因になる事もあります。
カレーの定番、じゃがいも・ニンジン。
実はこれらは水分が多いため冷凍には不向きです。
解凍時に野菜から出る水分で分離を促し、野菜自体もカスカスの状態で食感も悪くなります。
野菜から水分が出ることを防ぐと、分離も防ぐことが出来ます。
ちょっと残念ですが、じゃがいも、ニンジンは冷凍時には取り除くと分離はしにくくなります。
玉ねぎ・お肉は冷凍してもさほど影響はありません。
容器の蓋に付いた霜が余計な水分になっている
カレーが分離する原因は、水分です。
保存時に容器を使用した場合、蓋に付いた蒸気がそのまま凍って余分な水分になっていることがあります。
保存時は、十分に粗熱を取ってから冷凍するようにしましょう。
まとめ
冷凍カレーを美味しく食べる方法についてご紹介致しました。
カレーの分離を防ぐためには、水分量が関係しているようです。
レンジでの解凍をうまく活用して、美味しいカレーがいつでも食べられるといいですね。