正月のおせち料理に欠かせない数の子。
せっかく数の子を買ってきたのに、
- 数の子の塩抜きはなぜするの?
- 水じゃダメなのか?
- 早く楽に塩抜きしたいなあ~
と悩んだことはありませんか?
この記事を読めば、これらの疑問について解決することができます!
記事を読み終えたらあなたは、お正月の料理で周りの人に、数の子の塩抜きの仕方を胸張って教えることができるでしょう!
簡単に読めるので、ぜひご覧ください!それでは、説明していきます。
数の子の塩抜きはなぜするの?なぜ塩水が良いの?
[quads id=1]なぜ、数の子の塩抜きをするのでしょうか?
基本、数の子は保存性を高めるために塩漬けされているため、お店に売っているものなどをそのまま食べしまうと、塩辛すぎて食べることができません!
また、うまみを凝縮させるためにも、あえて塩漬けで保存されているんです。
なぜ塩水で塩抜きするの?
では、なぜ塩抜きは普通の真水ではなく、塩水がいいのでしょうか?
結論を言うと、浸透圧の影響があるからです!
ここで、浸透圧って何だっけ?とあなたは、思ったでしょう。
普通に聞いてもわからないですよね。
浸透圧というのは、2つの濃度の違う液体が隣合わせになったときに、濃度を一定に保とうとして水分が移動する力のことです。
これを数の子の塩抜きで説明すると、数の子はもともと濃い塩分なので、数の子よりも塩分の薄い塩水に浸しておくと、浸透圧が働いて同じ濃度になろうとします。
それにより、数の子の塩分が外に出て食べやすい塩分濃度になるんですね。
といういことは、真水だったらもっと早く抜けるじゃん!と思ってしまいますよね。
確かに、真水だとかずのことの濃度の違いが大きいので、とても速いスピードで数の子の塩分が水の中に出てきます。
しかしその方法だと、塩分と一緒にうまみの成分も出て行ってしまうんです!
塩が抜けすぎてしまい、えぐみ成分だけが残ってしまうんですね。
そして、急激に塩が抜けたあとは、浸けている水と数の子が同じ塩分濃度になろうとして、数の子の中に真水が入ってきます。
数の子の中にあるえぐみ成分は、塩水よりも水の方が溶けにくいため、塩がぬけたとしても、えぐみ成分は残ってしまうということになるんですね。
これらのことから、真水で塩抜きした数の子というのは、水っぽくなってしまい、更にえぐみが残ってしまうので、美味しい数の子にはならないのです。
塩水で塩抜きをすると、数の子の中にも外にも塩分があるために、塩分が抜ける時間がゆっくりになります。
それによってえぐみ成分と塩分が同じ速さで抜けていき、美味しい数の子が完成します。
時間は多少かかりますが、この『ゆっくり』であることに意味があるのですね!
数の子の塩抜き方法!時短で簡単に塩を抜く方法はある?
時短で、簡単に塩を抜く方法はあります!
が、やはりじっくり時間をかけて塩抜きをした方が均等に塩が抜けて美味しくできます。
時間をかけて塩抜きする場合と、急いで塩抜きする場合の方法を分けて説明していきます。
時間をかけて美味しく塩抜きする場合(数の子約200g)
1、大きめのボウルに、水1.5リットルを用意し、食塩小さじを1杯(約5g)入れて、溶けるまでよくかき混ぜます。
2、食塩が解けたら、数の子(約200g)を漬けます。
3、そのまま、常温(15度以上20度以下)で3時間保存します。
4、3時間経過したら、同じ濃度の食塩水に取り替えます。
また3時間経ったら、同じ濃度の食塩水に取り替えて3時間待ちます。
その後は、1.5時間置きくらいに味を確かめながら塩水を替えましょう。
こうすることによって、時間はかかりますが美味しく塩抜きができます。
急いで塩抜きする場合
1、40°の水1リットルに小さじ2杯(10g)の塩を入れて塩水を作ります。
2、数の子を1時間ほど浸します。
3、薄皮が剥がれてくるので薄皮を剥きます。(皮を剥くことで早く塩が抜けます。)
4、その後、新しい常温の真水を用意し数の子を浸して1時間ほど置きます。
途中味見をしながら1、2度お水を変えます。
普通の時間をかけるやり方だと、とても時間がかかりますが、このやり方だとまあまあ早く3時間程度で終わりますね!
けれど、美味しさを追求するなら、時間をかけて塩抜きすることに越したことはないです。
まとめ
数の子は、塩抜きに時間がかかったとしても、しっかりと塩水で時間をかけて塩を抜くのが一番美味しくできる方法です。
どうしても時短で塩抜きしたい!という場合は、今回ご紹介した時短テクニックも試してみて下さいね!
どの方法でも、途中途中で味見をしたりして、しっかりと様子を見ながらやっていくのが基本です。
上手に塩抜きして美味しい数の子を作ってみてくださいね!